#7 南大通1丁目12-17

この白い鉄塔、冬はことさらに男前だということに気づいた朝。 きらびやかは、ときどき見たい。 真っ白は毎日、毎日見たい。 雪道を歩いていると、光のかたまりに出会えることがある。 どこからきたのかはわからない。さがしたけれど...

#6 北上川沿い

朝8時すぎ。今日の盛岡。 日差しだけなら暖か。バスがなかなか来なくて、隣に立っていたおばさまと「こないですね」と立ち話。 雪の日は仕方ないわよねえ、なんて話して、一瞬、同士のような気持ちが芽生えたのもつかの間。実は目指す...

#4 盛岡八幡宮へ

遅めのお昼を終えて、盛岡八幡宮まで歩き出した。初詣は外にいる時間が長いし、子どもたちにスキーウェアを着せて行く年も多いけれど、今年はスニーカーだ。 ふたりはスキップをして、走って、それを眺めながら私は歩いて、10分ほど。...

#3 クラムボンは、かぷかぷと

両手の平で包んだカップをゆっくりと鼻に近づける。 口もとから液体を流し込む前に、唇で止め、カップを顔の方にゆっくりと傾け、一息吐き、熱く満ちるその気体を思い切り吸い込む。 鼻の奥から喉元へ、白く茶色いその香りだけが抜けて...

#2ヒッピーという猫がいた

ヒッピーという猫がいた。 店の軒先でよく晴れた日には毛繕いをして、雨の日には雨宿りをしていた 猫のことだ。 野良なのか、飼い猫なのか判らないけれどいつもふらふらと街を彷徨う 風来坊のような黒猫。 そんな生き様を見て、ヒッ...