DNF#4 30kmの壁

30kmの壁。

フルマラソンをやっている人、いや、やっていない人でも一度くらいは耳にした事があるかもしれないワードではないだろうか。この壁に実際に遭遇するにはやはり走ってみるしかない。まあ遭遇せずに済むのであればそれに越した事はないのだけれどね。

ここからは個人差があるので、ワタクシの場合で話させてもらうと、練習で30km を走っても遭遇する訳ではない。フルマラソンのレース 42.195km を走る途中に、ほとんどの確率で遭遇するのがこの壁だ。この壁をスルっとくぐってしまえる抜け道を知ってるの? って人もなかには居たりはするのだが、ワタクシは未だかつてそういうルートを見つけられた試しはなく、毎回のように30km もしくは 35km の壁にバカ正直に正面衝突してしまう。

そこからは脚のつま先から股関節のあたりまで、下半身全てがズーンと重くなる。なんなら上半身までだ。

そうなると心も必然的に折れる。10km〜20km 過ぎまでの意外と行けちゃうかもオレ?っていう根拠の無い自信はみるみる崩れ落ちる。女性ランナーや二回りくらい先輩ではとお見受けするランナーや、いつものあのおじさんにもス〜っと抜かれてしまうのだ。

それが典型的なフルマラソンの失敗レース。近い経験をした事がある人も結構いるのではないだろうか。 ちょっと疑いながら休憩中にコレを読んでいるアナタは、是非3/16(もしくは 3/23) から遂にはじまる MCM(盛岡シティマラソン) にエントリーしてみてはいかがでしょうか。そこで実際に経験してみてからでもクレームを言うには遅くはないかと。(聞こえないフリしますけどね 笑)

ただひとつ先にお伝えしておきますが MCM は「30km の壁」の前に「25km の山」的な高低図となっておりますので、お気をつけくださいませ。

そんなマラソンランナーから圧倒的に人気のない 30km の壁ですが、ワタクシつい先日も懲りずにぶち当たってきました 。 せっかくなので今日はその話しも少しさせてもらおうかと思います。

3月3日(日)、念願の東京マラソンを走ってきました。念願のというわりに実は初めて申し込みをしたんですけどね。 そして何のご褒美か、倍率12倍という激戦の中、まんまと出場権を一撃ゲット。 本当は東京マラソンと提携大会である岩手県の一関国際ハーフで準エリート枠を狙ったんですが、そこは9秒届かずで撃沈………。 まあでもその頑張ったご褒美だったんでしょうね。たまたま中一日の抽選発表で歓喜の雄叫びとなりました。 もはや執念でたぐりよせた感じですね。そんな感じで獲得した権利でした。

1ヶ月前にちょっと体調トラブルあったりで 一時は出場も危ぶまれましたが、ちゃんと大都会を駆け抜ける事ができました。そんな東京マラソン 2019。 当日は予報より少し早まった雨模様。スタート時の気温は5°C程でかなり寒いレースとなりました。 再び日本記録の更新も期待されていた大迫選手も途中棄権という、なかなかトップランナーでも厳しい条件。

ワタクシはBブロックからスタート、一応狙うはサブスリー。スタートラインの通過までは 40秒。 そこから淡々と走る。テンション上がって前半突っ込んでしまわないようにだけ注意してましたが、結果的に逆に抑えすぎでしたね…

ハーフ通過が 1:30:00を超えてしまったのでこの時点でサブスリーの可能性はかなり低くなりました。 少し補足しておくと、おおよその人は前半より後半の方が遅いタイムになるのがフルマラソン。 ちなみに後半の方が速い場合の事をネガティブスプリット。 逆に前半の方が速い場合をポジティブスプリットといいます。(後半のただの失速だとまた違いますが …….) なんか逆っぽい感じしますが、マラソンではこう言います。なのでネガティブで走れる人の方が少ないし難しいという感じですね。 っという事でワタクシがこのレースでサブスリーを達成するには、「ネガティブで走る事」がハーフを通過した時点で追加条件となりました。 さらにこれから壁にも遭遇しないと行けないというのにね。

しかし気持ちは切れずに 23km 25km 28km と刻み、徐々にサブスリー集団が近くなってきます。 あれ、もしや東京は壁ない??っと一瞬夢見た 28km〜30km でした。30km 地点でおそらく集団の70〜80m 後ろまで接近。 最終的にそれが最接近した時でした。ただ30km 過ぎても気力は十分。通過タイムが2時間8分だったのでまだ僅かに可能性は残ってました。

しかし、31km 32km 33km ここで遂に壁ドンです。なんか違うし、なんか古いけど壁ドン。ここからは落ちるのはあっという間です。 またいつもの如く、淡々と追い越していく女性ランナーや強おじさん達を眺めながらの、もはや虫の息のちっさい弱おじさんです。

こうなると、勢いよく掲げていたサブスリーという目標は一気に下方修正し『意地でも歩かない!』っという、 がらっと様変わりした威勢だけいい目標に変わる。そして35km 以降はこの目標を黙々と遂行したワタクシでありました。

結果はグロスタイムで 3:08:40、ネットタイムで 3:08:00 でした。ちなみにグロスタイムというのが一応公式タイムでよ〜いドンの号砲からのタイムです。 一方、ネットタイムはスタートライン通過からのタイム。ワタクシはスタートライン通過までに 40 秒かかったのでこういう事になります。 (今回のレースもっと細かく知りたい方は走る家具屋の方をご覧ください)

っという訳で、今回も壁を超えることもくぐる事も壊すことも出来ませんでした。無念のちっさい弱おじさん。 この壁を超える為にそれぞれが日々の練習を工夫したり、前日のご飯だったり、レース中のサプリだったり、色々な対策を練ります。 自分にあったそういう作戦を考えるのまで含めてフルマラソン。 ワタクシも秋の MCM までにはこの壁をぶち壊せるだけの良い作戦を練り、自信をつけようと思います。

いわて盛岡シティマラソンまであと229日。

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