数年前、はかるだけダイエットというのが流行った時期があったのをご存知の方はいらっしゃるでしょうか。毎日朝起きてすぐと、寝る前に体重を測りグラフに記録していく、というもの。たしか、ほぼ日に特集ページが組まれていて、わたしもやってみたのでした。
ですが…なんでもそうだと思うけど「毎日」ってやっぱり大変。なんだかんだ飛び飛びになり、フェイドアウトしたのです。
それから1年ほどして、導入したのがWithingsという体重計とスマートウォッチ。体重計に乗りさえすれば、自動でiphoneのアプリに体重や体脂肪をグラフ化。スマートウォッチで歩数や運動した記録を残したり、睡眠時間のログを残したり、と、4年分は記録を遡ることができます。
体重のグラフをみていると、増えるときも、減るときも、ジグザグジグザグしながら増減するんですよね。直線でがくんと落ちるのは体調不良のときくらい。
グラフを4年分一気にみると一本の線に見えますが、7日間くらいの短い単位では1キロくらいの増減を朝晩で繰り返しながら、0.1ずつ増えたり減ったりしていきます。
つい結果がすぐ出る特効薬を探しそうになるけれど、長い目で見る遠い視点は、焦るときほど忘れずに…と思っています。
体重の記録を見ていてもうひとつ面白いと思ったのは、こまめに測っている期間は体の調子が整う傾向にある、ということ。少し多く歩く、少し食べ物にも気をつかう、少しいい睡眠が取れる工夫をする。
その「すこし」があるかないか。意識を持つか否かで、ジグザグと小さく小さく変化していくわたしたちの「生活」。
自分が数年かけて描きたいカーブがどんな線なのか、体重だけではなくて、仕事も人付き合いも、遠くから俯瞰してみる視点、大事。
写真は岩手県民会館。光と音がうつくしい、好きな場所です。
今日もLITERSでお会いできて嬉しいです。
出会いと別れ、傷と癒し。旅立ちと仲間入り。3月までもうすぐ。