「切手のないおくりもの」今回は遠野へ。(今編集中です。とても素敵なお手紙、公開できるのが待ち遠しい)
無事にお手紙を渡し終えて、晴れ晴れとした雰囲気の桂さんと一緒に車を15分ほど走らせた先は、遠野醸造さん。
以前「遠野醸造の『しおツェン』というビールは、とにかくおいしいんだよー」という話を友人から聞いて、伺える日を楽しみにしていたお店です。
お手紙を渡した先でも「カレーが美味しいんだって!」と!新たな情報!

場所は遠野駅から徒歩3分。
お店の前にはテラス席。男前な自転車も数台。

入店したのは12時半すぎで、ラストオーダーの時間が気になったのですが「お昼は通しで営業してるので、ゆっくりしていただいて大丈夫ですよ」と嬉しいお返事。
隣の席のお客様が「おいしい、やっぱりおいしい!」と連呼しているのを、チラチラとみながらメニュー表とにらめっこ。
うむむ。
お腹が空きすぎて、全部頼みたい…


フードはちょっと落ち着いて考えよう…。まずは噂のビールしおツェンと、ホップトニックというノンアルコールのドリンクをオーダー。
苦味が少なくて、普段シャンディガフ派で甘党のわたしでもおいしく飲めます。お料理を一口。ビールを一口。止まらない…!ビールは3つのサイズから選べるのも嬉しい。いろいろな種類をちょっとずつ!たくさん!



お料理はどれもこれもビールが進むものばかり。
なかでも「パドロン」というシシトウの仲間のお野菜をフリッターにしたものは、初めての食感にすっかり夢中に。
外側はカリカリサクサクしていて、中はむっちり。シシトウよりも辛くなくて、ピーマンより肉厚。

美味しいと聞いていた、カレーもオーダー。家ではなかなか作らないスパイスの香りが堪らない、本格派。

「お酒を飲むぞ!」と意気込んで飲み始めるのではなく、お昼ごはんを楽しんで、自然にビールやカクテルがそばにあるよ、という感じ。
お昼にお酒を飲むことがあたりまえという国だったら、こんな景色に街のあちこちで出会えるのかな。

昔、某コーヒー屋さんで働いていたとき。
「ドリンクのクオリティは飲み終わったマグカップをみたらわかるんだよ。フォームミルクがなめらかな、美味しいカプチーノができていれば、地層みたいに上から順に重なったミルクの跡がマグカップについているから」
その判断基準は、きっとビールでも同じなのだと思っている。
こまやかな泡の跡が、わたしの一口ごとに一段、また下に一段と。

製作者サイン入りの椅子。かわいい。ワークショップで作ったのだそう。

香川から岩手にきたばかり、という店員さんと「盛岡ってどんなところですか?」そんなお話も。世界中、いろいろな街をみてきた彼の眼には、盛岡はどんな街にうつるのでしょうね。
ビールって日差しと合うお酒ですね。
明るい気持ちで飲めて、おしゃべりが楽しくなって、ごはんもずっと美味しくなる。
ビールのこと、お酒をつくる人のこと、お酒と出会う場所のこと。もっとたくさん知りたい。
今日もLITERSでお会いできて嬉しいです。ありがとうございます。
春も夏も秋冬も。嬉しい時もさみしいときも。お酒とご飯は大事なともだち。