この冬何度目かの、暖かい→寒い→やっぱり暖かい→いや、冬なんだから寒いのアップダウンに、じわじわと心と体が消耗しているのかもね、という話を友人とした。
やりたいことがイメージするように進まない、とか、うっかりミスをしちゃった、とか、なんとなく棘のある言い方をしてしまう、とか、ネガティブな言葉や絵が浮かびやすい、とか。
ここ数年、「なんか最近調子がよくないな…」と思ったとき、原因の一つとして「寒暖差」というシンプルな答えも選択肢に入れるようになった。
そしたら、だいぶ楽になった。
そして寒暖差で疲れてるかな?と思ったら、自分の体と心に栄養をあげる方法を考える。
もちろん、その方法はいつも一緒ではないので、一旦立ち止まって今の自分にしてあげたら喜ぶことはなんだろう、と意識の→をグイッと自分の内側に向ける。
- お風呂に本とお酒を持って入って、長湯する
- SNSをみない
- 好きな香りの中でよく眠る
- スプラトゥーンをする
- 水回りを徹底的にぴかぴかにする
- ぬるめのお風呂くらいの、適温の言葉を使ってくれる人の声をきく
- 一番食べたいものを自分のために自炊する
- 甘味を買うために散歩する
などなど。
そして「甘味を買うために散歩する」と「ぬるめのお風呂くらいの、適温の言葉を使ってくれる人の声をきく」の両方を一度に満たしてくれるのが、本町通の梅月堂さん。
ここの「すあま」と店主の声は、わたしによく効く。
少しだけ甘い、さらさらして、むっちりした淡い色のすあま。食べているうちに、自分の棘も、カドも取れてくる。
店主は子どもに対しても穏やかに、対等に話す。育児にどんづまりで、今思えば結構悩んでいたとき、息子と娘と一緒に立ち寄ったことがあった。
二人に一つずつ選ばせようかなと思っていたら、ふたりとも「すあまがいい」という。すあまは一つしかなかった。悩んだ末に、お兄ちゃんが「いいよ、ほかのにするからすあま、たべなよ」と妹に譲ったのをみて、店主が「そんなふうに妹に言えてやさしいね、一つしかなくてごめんね」と声をかけてくれた。
にこにこと3人で家へ帰り、梅月堂のおやつを頬張る。考えすぎてしまうことも、うまくいかないこともあるけれど、「それはいいね、やさしいね」と、言ってくれた店主みたいに、いいなあ、好きだなあと思ったことはその場でにこにこと伝えて、肩の力を少し抜いて、子どもと一緒にすごす時間を楽しもうと思えた。
そんな話をしていたら、こんな夜中にすあまが食べたくなってきた…
そんなわけで、暖かい日、寒い日、雪の日、風の日。毎日普通に過ごすだけでも結構な大仕事なのだと思います。大人もこどもも。
この時期ちょっと元気がでないときは、自分をとことん甘やかしてしまいましょうね。
LITERS、来ていただきありがとうございます。
自分の棘を自分で丸くする技は、小さい頃に習得したほうが親も子どもも、きっと楽。